about angel
天使とは、一神教における「神の使い」
天使は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖典や伝承に登場する神の使いである。
天使に、「翼があるとは限らない」
聖書には天使の翼に関する記述は少なく、天使を表す絵画では、翼のない天使もある。
2013年、ローマ・カトリック教会の最上位天使学者であるレンゾ・ラバトーリ神父は「天使は実在する。だが翼はない。それは光の筋のような存在である。」と発表した。
【語源】
英語の angel はギリシア語のアンゲロス(αγγελος;angelos)に由来し、その原義は「伝令」「使いの者」である。
【天使の階級】
天井世界には階層(位階)があり、3階層3組、合計9種類の位がある。
・上位三退「父」の階層
熾天使(セラフィム)、智天使(ケルビム)、座天使(王座)
・中位三隊 「子」の階層
主天使(主権)、力天使(力)、能天使(能力)
・下位三隊 「聖霊」の階層
権天使(権勢)、大天使、天使
【大天使】
キリスト教カトリック教会・・・ガブリエル、ラファエル、ミカエルの3者。
キリスト教正教会・・・ガブリエル、ラファエル、ミカエル、ウリエル、セラフィエル、イェグディエル、バラキエルの7者。
【翼の由来・・・オリエント・ペルシアからの影響】
初期のキリスト教美術には翼を持たない天使像がある。聖書には、「ケルビム」「セラフィム」という天使が出てくるが、怪物的なイメージで表現される。
「ケルビム(智天使ちてんし)」は、4つの顔と4つの翼を持つ。アダムとエヴァがエデンの園を追放された後、楽園愛の命の木を守るために遣わされた。ルネサンス以降、翼を持った赤ちゃんの姿で表現され、この赤ちゃんのことをプット(Putto)という。ユダヤ教の旧約聖書には「ケルビム(単数形はケルプ)」について「神の乗物、神の玉座」と解される記載がある。ケルブの起源はアッシリアの有翼人面獣身の守護者「クリーブ(kurību)」といわれている。
「セラフィム(熾天使してんし)」は、燃える天使の意味。3対6枚の翼を持つ。悪魔の王となったルシファー(12枚の翼を持つ)も、堕天する以前は最上級の熾天使であった。
中世から、ヨーロッパでは翼を持った天使像が描かれるようになる。
ルネサンス以降は、ローマ神話のクピドのイメージが天使に用いられるようになった。
楽器を持って描かれているときは、キリスト教の意味で、そうでない場合はローマ神話となる。
※以上は主に、ウイキペディア「天使」関連のページから、抜粋または編集しています。